~オンラインデータ使用の企業はより強く、多くの利益を生み出す~
- データ活用の効果
デジタルデータの活用が企業経営に対して効果があることは、複数の先行研究で明らか。
例えばNiebel, Rasel and Viete( 2018)は、製造業及びサービス業でビッグデータを活用している企業はそうでない企業に比べて、イノベーションの創出が統計学的に有意な差で多い。
Brynjolfsson and McElheran( 2019)は、米国の製造業でデータ駆動型意思決定とデータ分析の採用により生産性が向上する。
Bakhshi, Bravo-Biosca, Mateos-Garcia( 2014)は、英国企業への調査から、オンラインデータの使用が大きくなると、全要素生産性(TFP)が高くなり、またオンラインデータ使用の進展度が高い企業は、生産性が高くなるとしている。
また、オンラインデータ使用の影響が、従業員の自律性のレベルが高い企業及びビジネスプロセスを変革させることを躊躇しない企業においてより強いことや、データへの投資は組織の変更を伴うことで多くの利益を生み出すことも明らかにしている。
- データに基づく経営
データ活用に関連した取組として、データ分析人材の採用、データ活用戦略の策定、データ分析に基づいた経営判断の実施を挙げた企業が4割
- 効果の達成率
データ活用で効果があった企業の割合は、生産・製造(67%)、物流・在庫管理(65%)
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(出典:総務省令和2年版情報通信白書)