~代表エピソードその4~ SDGs(持続可能な開発目標)地球上のあらゆる形の貧困をなくそう「子ども食堂」について、私の取組をお伝えします。
SDGs17項目のトップには、【地球上のあらゆる形の貧困をなくそう】が掲げられています。これは、あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つというもので、昨今のコロナ禍が招いた貧困の拡大やその先にある、誰もとりこぼさない社会づくりへの挑戦です。
この「貧困をなくそう」への取組事例として子ども食堂が挙げられます。こども食堂は、ひとり親家庭の子供が抱える特有の課題に対応し、貧困の連鎖を防止する観点から、児童館・公民館・民家等において、子どもを持つ親の悩み相談を行いつつ、食事の提供等を行うことにより、子どもの生活の向上を図ることを目的としています。
NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの調査によると、こども食堂は全国6014箇所(2021年時点)存在しています。実施体制と実施方法は、食育の観点に配慮するとともに、衛生管理に十分配慮する。また、食材の確保には地域の農家・フードバンク等の協力を得ると定義されています。
本コラムでは、私がかかわっているこども食堂についてお話しします。そのこども食堂は、全国に知られる宗教法人のひとつである地域教会が主体となって運営しています。
地域教会責任者とそのご家族若干名に、ボランティアの女子大生・近隣住民、計6~7名で材料調達・調理・提供などの作業を行います。来場者は、母子家庭の親子で乳幼児から小学生くらいまでです。
食堂は、毎月第3金曜日18時・19時の2回に分けて、カレーまたはシチューを大人300円(弁当は100円)から高校生・中学生・小学生・未就学児(無料)までをLINEで受け付け提供します。
フードパントリーでは、持ち帰って調理する食材の提供を行っています。子ども食堂同様に人数をLINEで予約を受け付け、第2土曜日の午後、教会へ受け取りに来てもらうシステムです。食材は、法人・個人から寄付された米や野菜・一般食品・飲料・スナック菓子などを申込人数に合わせてセットして提供します。
コロナ禍で緊急事態措置・まん延防止等重点措置が発令された場合、感染拡大防止の観点から、子ども食堂での夕食を弁当に替えました。また、スタッフ及びその関係者が感染した場合は、中止または延期にしました。
わたしは、2020年7月から活動に参加しました。発令が緩和された後の2022年10月から食堂を再開しましたが、今では1回あたり、40~50名の親子が参加します。
こどもは、やんちゃもいれば、おとなしい子も、皆、和やかな雰囲気で夕食を楽しんでいます。その和やかな景色を見るのが、私を含むスタッフにとって極上の瞬間です。今後も協力者のひとりとして、親子によりそいこどもの成長を見守っていきたいと思います。
写真は、食堂を利用する親子がワイワイガヤガヤの夕食風景と子供へのXmasプレゼントです。(12月23日(金))